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更新日時:2018/01/16 18:00  (集計:2018/01/15 08:00)

2018年度センター試験:物理 分析

問題数,難易度は昨年とほぼ変わらず。選択問題は力学になった。

例年と同様,各分野から万遍なく出題。昨年の第3問は波動と熱,第4問は力学をA,Bで出題していたが,本年は第3問Aを物理基礎の波動,Bを物理の波動となり,第4問Aが力学,Bが熱力学に変わった。選択問題は万有引力からの出題となった。また,答えの組み合わせを選択する問題で,点数の与え方が細かくなった。
(2014年以前の平均点、設問数の数値は物理Iの値となります。)
年度 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012
平均点 63.19 62.88 61.7 64.3 61.6 62.7 68.0
前年比(点) 0.31 1.18 -2.6 2.7 -1.1 -5.3 3.9
 
設問数
(マーク数)
第1問 5(5) 5(5) 5(5) 5(5) 6(6) 6(6) 6(6)
第2問 4(4) 4(5) 4(5) 4(4) 5(5) 4(5) 4(4)
第3問 6(6) 5(5) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4)
第4問 5(5) 5(5) 4(4) 4(4) 7(7) 8(8) 7(8)
第5問 3(3) 3(3) 3(3) 3(3) - - -
第6問 3(3) 3(3) 3(3) 3(3) - - -
合計 26(26) 25(26) 23(24) 21(21) 22(22) 22(23) 21(22)

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
25   やや易 17.61 70.4%
問1は運動量が保存することに注目。ただし,運動エネルギーが問われている。問2は音に関する正誤問題。(2)は紛らわしい選択肢である。問3は点電荷が作る電場の問題。BとC,AとDをペアで考えると容易な問。過去に類題が出題されている。問4は気体分子の運動に関する基本問題。分子の運動エネルギーが,温度に比例することがポイントである。また,ネオンの方が質量が大きいことに注意。問5は重心に関する問題。切り取った円板の直径が3.0cmである場合は教科書の例題で一度は解いているはずである。問5はやや難。

問2において,v=fλの公式を考え(1)を選択した誤答が多かった。音速は温度に依存し振動数に比例するわけではない。問4は(2)の誤答が多かった。運動エネルギーは絶対温度のみに比例する。また,運動エネルギーは,質量と平均の速さの2乗に比例するので,同じ温度の場合,軽いヘリウムの方が,分子の平均の速さは大きくなる。問2も問4も文章を丁寧に読んでじっくり考察しないとうっかりミスをしやすい。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 10   やや易 7.33 73.3%
B 10   普通 5.75 57.5%
20   普通 13.08 65.4%
Aは抵抗とコンデンサーで構成された回路の典型問題。問1では過渡現象が問われている。電流の流れる向きにも注意。問2はエネルギー保存が問われている。コンデンサーで蓄えられていた静電エネルギーが,ジュール熱となる。Bは電磁誘導の典型問題。辺cdが磁場内に達するまでは,等速で落下するコイルに生じる起電力は一定であり,その時流れる電流も一定となる。またその向きはレンツの法則から求まる。ただし,コイルが磁場内に完全に入ると起電力は0になる。問4は電流が磁場から受ける力とコイルのつり合いが問われている。

後半に行くほど正答率は下がった。また,うっかりミスによる誤答が多かった。問2は(3)を選択した誤答が多かった。これは,電圧が一定のときの式である。放電のときは,電圧は減少し,やがて0になる。問3は,正解と電流の向きが逆である(2)という誤答が多かった。電流の正・負で示される,向きにも注意が必要である。問4はコイルが長方形であることに注意。磁束を横切るコイルの辺の長さはwである。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 12   やや易 9.39 78.3%
B 8   普通 5.11 63.9%
20   やや易 14.50 72.5%
Aは正弦波に関する問題。問1ではグラフから原点の媒質の変位を式で表す問題。初期位相が求めれるかがポイント。入射波と反射波の様子から節の位置を求める。また,節の位置とその間隔から,自由端,固定端反射かをつきとめる。やや難。問3は,時間に対する振動の様子を選択する問題。それぞれの周期が異なることも注意。合成波の振動はやや難。Bは光の干渉。考え方は,楔形空気層による干渉で,透過光の場合と同じである。干渉条件から外れたときの様子はやや難。問5の振動数を大きくすると波長が小さくなることに注意。

問2アの正答率が高くイの正答率が低かった。アで節の位置が分かれば,反射点が腹であることが分かる。腹になるのは自由端のときである。作図から求めることもできるが,腹節の位置から求める。問3はよくできていた。問4は正答率が低かった。(5)を選択した誤答が多かった。ガラス板Aと板Bの間を光は往復するので,鏡の移動距離の2倍が経路差の増加量である。問5反射による位相のずれが2回生じていることに注意。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 8   やや易 6.74 84.3%
B 12   やや易 10.16 84.7%
20   やや易 16.90 84.5%
Aは,静止摩擦力に関する基本問題。問2は,摩擦のある水平面で小物体が受ける力を求める問題。その力から,単振動の半周期分の運動となることが分かり,振動の中心,半周期の時間が求まる。易しくはないが2次試験レベルでは典型的な問題。Bの問3はピストンのつり合いから弾性力を求め,弾性エネルギーを求める。弾性定数を状態量を用いて表すのが珍しい。問4は内部エネルギーが温度の変化量に比例することを用いる典型的な基本問題。問5は気体がした仕事を圧力と体積の関係の図の面積から求める典型的な基本問題。

問2(6)を選択した誤答が目立った。今回の運動は単振動の半周期分の運動である。うっかり周期の公式を選んではいけない。問3の正答率が低かった。(6)を選択した誤答が多かった。式の見た目は内部エネルギーの公式と同じであるが,問われているのはばねのエネルギーである。問1,問4,問5の正答率はよかった。

第5問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
15   普通 10.22 68.1%
昨年度の選択問題は波動であったが,今年は力学の万有引力となった。問1は,ケプラーの第2法則から得られる関係式を求める易しい問題。問2の位置エネルギーは易しいが,運動エネルギーはやや戸惑いがあったかも。力学的エネルギー保存に注目すればよい。問3は力学的エネルギーと軌道の関係を問う問題。人工衛星の問題で,円運動している衛星を加速して楕円軌道にのせる問題は一度は解いたことがあるので,難しくはないであろう。

問題もやや易しく,問1,問2の正答率は高かった。問2の運動エネルギーで間違いが少しあった。問3は正答率が前半の2つに比べて低かった。(8)を選択した誤答が目立った。問題文を読み違えたのだろうか,軌道Aに比べて大きいか・小さいかが問われている。

第6問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
15   1.82 12.1%
原子分野では,いままで素粒子に関する問題は出題されていなかったが,今年は問1の正しい記述を選択する問題で,クォーク,自然界に関する基本的な力に関する記述があった。共に正しい記述では無かったが,今後この分野からの出題はありそうだ。問2は,過去にも出題された,放射性崩壊の回数を求める基本問題。問3は半減期に関する基本問題であった。

問題はやや易しかった。問1は紛らわしい文章があるので,第6問の中で間違いやすい。(4)を選択した誤答が多かった。核子内のクォークは電荷をもっている。問2は典型問題であったが正答率が低かった。問3は正答率が高かった。


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編集・著作:ジェイシー教育研究所
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