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更新日時:2018/01/16 18:00  (集計:2018/01/15 08:00)

2018年度センター試験:日本史B 分析

視覚的な資料は大幅減、「解きやすさ」が前面に

大問6題、設問数は計32題は昨年と同様で,原始・古代から昭和戦後(1970年代)まで広く出題されていた。絵画をともなう出題は例年通りあったが,グラフや表を提示した問題はなくなっていたため,受験生にとってみれば「解きやすい」印象を受けたのではないだろうか。難易度は昨年よりもやや易化したと考えられる。
 
年度 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012
平均点 63.92 59.29 65.6 62.0 66.3 62.1 67.9
前年比(点) 4.63 -6.26 3.6 -4.3 4.2 -5.8 3.8
 
設問数
(マーク数)
第1問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第2問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第3問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第4問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第5問 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4)
第6問 8(8) 8(8) 8(8) 8(8) 8(8) 8(8) 8(8)
合計 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36)

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A   やや易 6.04 75.5%
B   普通 5.13 64.1%
16   普通 11.17 69.8%
自治体職員による会話文形式の問題。図版をともなう問題はこの第1問に集約されており,全体でもあとは大問3で1題のみの出題であった。史料の読解も問題は受験生にとって馴染みの「稲荷山古墳鉄剣銘文」であった。また問3では古代から近代までの「衣服」の歴史が出題された。「小袿」や「モボ」などは難易度の高い用語であったことから,正答率は低かったことが考えられよう。

問1~問5までは,7割~8割といった高い正答率を確保することができた。その一方,問6は3割台と大きく崩れた。とくにY「関東州の管轄と南満州鉄道株式会社の保護・監督にあたる機関」である関東都督府が設置された場所「旅順」について正しく把握していなかった受験生が目立った。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A   普通 4.74 59.3%
B   やや易 6.29 78.6%
16   普通 11.03 68.9%
原始・古代の国家・社会と音楽に関する「特殊テーマ」が出題された。特殊テーマとは言え、設問内容は教科書レベルの基礎的な内容が占めた。政治史や土地制度、文化とざまざまな分野から出題されていた。史料は「盧舎那仏」や出典の『続日本紀』から奈良時代のものとすぐに判断できた。問2や問4などは選択肢のなかで異なるテーマを思考させる問題で、さまざまな角度から歴史を考えさせる良問であった。

問5の史料読解問題は9割弱の正答率を確保できた。「注」に配慮しながら選択肢文をしっかり分析できたことをうかがえる。やや低い正答率が気にかかるのが時代整序形式の問3である。正答(6)を選択した受験生は約4割にとどまり,誤答(4)の葯3割と接近した数値であった。単純な年号暗記ではなく、「時代の流れ」を考察することで確実に正解にたどりつきたい。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A   普通 5.45 68.1%
B   やや易 6.08 76.0%
16   やや易 11.53 72.1%
中世から近世初期までの地震とその影響に関する問題であった。東日本大震災からすでに7年を経過しており、防災意識を喚起する問題であったといえる。テーマ文化史と社会経済史が中心で、なかでも芸能や中世の都市に関する問題が目立った。問4は絵画から中世の農耕について分析する問題で、観察力が求められる内容であった。選択肢の文章は概ね短文であったため、解く時間もそうかからなかっただろう。

正答率が5割を下回る問題がなかったことから全体的に好調であった。正答率が高くなる傾向にある空欄補充問題の問1が6割強とやや伸び悩んだが十分に及第点を与えることができよう。問4はセンター試験・日本史B特有の図版を読み取らせる問題で,解答のばらつきも予測できたが,9割弱としっかり対応できていた。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A   普通 5.16 64.5%
B   やや易 6.01 75.1%
16   普通 11.17 69.8%
近世の外交・思想・宗教を主題に、豊臣秀吉の時代から江戸時代後期にかけて出題されていた。問3の日朝関係の外交史以外は、文化や江戸時代の農村社会に関する問が大部分を占めた。正答率が高くなる傾向にある語句を選択させる空欄補充問題が2題みられた。ここが余計な失点はしないようにしたい。問5の史料読解の問題は「注」に注目すれば難なく解答を出すことができたのではないだろうか。

第4問は出来・不出来がはっきりしていた。問2は近世の技術・文化に関する時代整序の問題で4割強の正答率にとどまった。「亜欧堂田善」や「高島秋帆」といった人物が活躍した時期を把握してれていなかったようだ。また,問6も6割弱の正答率にとどまった。代表越訴型一揆と村方騒動とおこった時代背景の相違についてしっかり理解しておく必要があった。

第5問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
12   普通 7.09 59.1%
第5問は例年大問6題中、最も設問数の少ない4題であるが、今年もその形式であった。幕末から明治維新といった比較的年代が短い時代が集約的に出題されていた。問3は19世紀の西洋医学に関する時代並べ替え問題であった。「緒方洪庵」(江戸時代)→「お雇い外国人」(明治時代初期)→「志賀潔」とのきキーワードがしっかり分析できれば問題なかっただろう。すべて基礎力を試す問題なので取りこぼしがないように気を付けたい。

第5問は大問6題中,ひとつも正答率が80%をこえたものがなかった。特に問2は受験生の間でも解答が分散した。選択肢(1)が約2割,(2)が2割強にものぼった。(2)の場合,幕末期に幕府が推進した公武合体運動について理解できれいれば容易に選択から外すことができた。正解(4)を選択するためには「長州藩外国船砲撃事件」に至る経緯をしっかり理解しておく必要があった。

第6問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A   やや易 7.05 78.3%
B   普通 5.88 65.3%
C   やや易 4.41 73.5%
24   やや易 17.34 72.3%
2015年度以来,第6問は特定の人物の事績にスポットをあてた人物史が出題された。「石橋湛山」は大正期から昭和戦後を生き抜いたジャーナリストで、戦後には内閣総理大臣に就任している人物。多くの事績から近代史の総合的な問題が出題されていた。問2では近代女性に関するものや,問5の場合は「文化財保護法」や「黒澤明」といった戦後文化史にまで話題が及んでいた。

問2は36題ある設問のなかで最高の9割強の正答率を確保できた。「新婦人協会」と「工場法」に関する深い知識を感じ取ることができた。その一方で,問6は5割を確保できず不本意な結果となった。正文にも関わらずXを誤文と判断した受験生が約2割にものぼった。人物名が意図的に隠れてた文章への対応力が養われていなかったといえよう。


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編集・著作:ジェイシー教育研究所
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