>>2018年センター試験分析へ戻る

自己採点を徹底サポート! 採点ミスを防ぐ最強ツール センター試験 自己採点ツール 試験終了後に是非ご活用ください!!
更新日時:2018/01/16 18:00  (集計:2018/01/15 08:00)

2018年度センター試験:地理B 分析

地誌は3か国の比較。地域調査に変化あるも難易度は昨年並み。

大問5の地誌は初めて3か国を比較させる問題が出題された。北欧3か国の比較で、テレビアニメが題材に用いられたのもユニーク。大問6の地域調査では新旧の地形図比較がなくなり配点も2点減少した。代わりに大問3の都市と生活文化の配点が2点増加し、全体の配点バランスは2016年度に戻った。
 
年度 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011
平均点 70.22 62.34 60.1 58.6 69.7 61.9 62.2 66.4
前年比(点) 7.88 2.24 1.5 -11.1 7.8 -0.3 -4.2 1.3
 
設問数
(マーク数)
第1問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第2問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第3問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第4問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第5問 5(5) 5(5) 5(5) 5(6) 5(6) 5(5) 5(5) 5(5)
第6問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
合計 35(35) 35(35) 35(35) 35(36) 35(36) 35(35) 35(35) 35(35)

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
17 世界の自然環境と自然災害 やや易 12.41 73.0%
世界の自然環境や自然災害に関する問題。問1は4地点の地形の特徴、問2は湖沼の特徴や成因、問3はチェルノーゼムの土壌の特徴、問4はアンデス山脈の植生、問5はサヘルの砂漠化、問6はエルニーニョ現象について、例年通り世界地図を用いて出題された。気温や降水量のグラフから気候の特徴を問う小問は出題されなかった。判断に時間を要する問題がないという点で、昨年よりはやや易化したと言えよう。

問4が正答率6割でこの大問中で最も難しかったようだ。熱帯雨林が形成される熱帯雨林気候の降水の特徴を基本的に理解していれば、正解は導けたであろう。一方、問5のサヘルについての問題は正答率87%。砂漠化の原因について、常識的な知識で容易に正解できる問題であった。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
17 資源と産業 やや易 14.39 84.6%
資源と産業に関する問題。問1はスマートフォンの電子部品の原料や国際特許の件数、問2は九州の半導体生産工場の立地条件、問3は世界4か所の産業地域の比較、問4は日本の自動車メーカーの地域別生産台数の推移、問5は農業技術の変化、問6は様々なサービス業の全国分布の比較を問われた。問6がやや判別に迷うかもしれないが、いずれも標準的な問題であった。

問2が正答率75%でこの大問中では判断に迷う問題だったようだ。半導体製品が軽量であるゆえに輸送費は比較的安く抑えられるという点を考えたい。一方、問3は正答率94%で、全問中で最も易しい問題であった。この4地域の産業の特徴がはっきりしており、解答するのは容易であった。図表を比較・分析する問題でも概ね8割以上の高い正答率であり、判別に迷う問題が少なかったようだ。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
17 生活文化と都市 やや易 13.36 78.6%
生活文化と都市に関する問題。設問数が1問増え2016年と同じ計6問となった。問1はヨーロッパ4か国の宗教、問2は世界3地域の衣服の特徴、問3はマレーシアのブミプトラ政策、問4は4か国の都市人口、問5は日本の城下町の現況、問6は日本の3地域の人口ピラミッドの特徴について問われた。問4が判別に少し迷うかもしれないが、いずれも標準問題。

問3のマレーシアのブミプトラ政策に関する問題は絶対に正解すべき問題。正答率は9割であった。一方、問4の4か国の総人口に占める首位都市の人口割合と都市人口率についての問題は、正答率56%。(1)と(3)と(4)で迷ったようだ。バングラデシュはインドと同様に発展途上の国であること、そしてインドよりも首位都市への人口集中が顕著であることから、正解を導きたい。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
17 西アジアとその周辺地域 普通 10.79 63.5%
西アジアとその周辺地域の地誌問題。問1は4地域の標高、問2は4地域の農牧業の現況、問3は4か国の宗教の違い、問4は産業構造や国民所得の違いや特徴、問5は4か国への旅行客数や航空交通の違い、問6は地域紛争についての出題であった。問4や問5の統計資料を分析する問題はやや難問。西アジアについて広範な知識が必要で全体としてもやや難しい大問であった。

問3が正答率4割で難しかったようだ。アラブ首長国連邦にはヒンドゥー教徒のインド系移民がいることを想起したい。また問1も正答率57%で多くの受験生が判別に迷ったようだ。ウ付近のザクロス山脈やイラン高原と、エ付近のヒンドゥークシ山脈やパミール高原との標高の比較であり、確かに(3)と(4)の判別が難しい。

第5問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
14 北ヨーロッパ3カ国 普通 8.86 63.3%
昨年までは2か国を比較させる地誌問題であったが、今年はノルウェー・スウェーデン・フィンランドの北欧3か国を比較させる問題であった。問1は地形と気候、問2は電力のエネルギー源、問3は産業構造や貿易の特徴についての問題。問4はテレビアニメや言語を題材にした問題でユニーク。言語の特徴の違いを知っていないと、正解が困難か。問5は公的社会支出や租税負担率の特徴を図から考えさせる問題であった。北欧に関して教科書で学ぶ知識を活用すれば正解は可能で、全体として標準的な問題である。

問2が正答率37%で全体の中での最難問であった。ノルウェーでは水力発電、スウェーデンでは原子力発電の占める割合が高いことを知っておきたい。問4も正答率54%で思いのほか難問。「バイキング」からノルウェー、3言語でフィンランド語だけが系統が違うことを知っていると正解できたはず。一方問5は正答率85%。北欧諸国の高福祉政策が高い租税負担率に支えられていることを知っていれば即答できる問題であった。

第6問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
18 高山市の地域調査 やや易 12.99 72.2%
地域調査の大問は今年は岐阜県高山市が出題された。設問数は昨年より1問減り、配点も2点減った。問1は高山市を含む日本の3都市の気候の違い、問2は高山市内における標高と人口構造の関連性を統計資料から分析させる問題、問3は農林水産物の流通に関して会話文を穴埋めさせる問題であった。問4は地形図の読図であったが、今年は新旧を比較する問題ではなかった。問5は観光統計、問6は山地の植生の違いについての問題。全体として標準的な問題であった。

問2が正答率87%。文章の文脈を常識的に考えれば明らかに(3)が誤りと気付けた。一方、問5が正答率45%で難問。資料の数値を用いて概算値を出せば誤文の判別は容易だったはず。落ち着いて計算するだけの残り時間がない受験生が多かったのであろうか。計算を要する問題もどこかで必ず出題されることを考慮に入れて、試験の時間配分に注意してほしい。


自己採点を徹底サポート! 採点ミスを防ぐ最強ツール センター試験 自己採点ツール 試験終了後に是非ご活用ください!!
編集・著作:ジェイシー教育研究所
ページのトップへ戻る